テーマ3:地区別将来方向

1.わした島誇らしゃ

読谷村では23の行政区(字)を大きく6つの地域にわけています。

残波岬という景勝地をもち、コミュニティの結束が強く伝統芸能を多く伝えている北部地区、戦後いち早く帰村が許可され役場農協などが立地し長らく村の中心だった北部西地区、座喜味城跡や喜名番所など豊富な史跡を有する北部東地区、村で唯一の漁港を有し、サンシンの祖と言われる赤犬子をまつり芸能のさかんな南部西地区、軍用地に接収され集落移転した人々が集まり市街地を形成していある南部東地区、本島最長の比謝川に面し、豊かな自然を有し、村の南の玄関口となっている南部地区などそれぞれの地域の歴史やコミュニティの活動をふまえ将来の展望と計画をたてています。

2.北部地区(長浜・瀬名波・宇座・渡慶次・儀間)

解説文

周囲を海に囲まれ、残波岬という景勝地を持ち、北風が強いが自然に恵まれているという地区特性を活かし、残波岬及び海岸線の緑化による自然環境の保全をはかります。 軍用地跡地の土地改良事業及び長浜ダム灌漑排水事業という農業基盤整備を活かし、花卉や野菜等の農業振興をはかります。また残波岬地区での環境レクリェーション開発を受けとめ、海中観察や紅イモ特産品化等に結びついた地域波及を促進します。 農村基盤総合整備事業による集落道路、農村公園の整備を活かし、今後、長浜軍用地跡地、瀬名波鏡地原等、各字の住宅地の適切な誘導をはかるとともに、景観・環境を活かした美しい集落づくりを進めます。 コミュニティの結束が強く、伝統芸能を今日に伝えているという特性を活かし、公民館でのお年寄りの交流とこども達への伝統芸能の継承等を通して、コミュニティの充実をめざします。 なお返還が予想される瀬名波通信施設においては、周辺土地利用と調和する跡地利用をはかります。

写真解説

3.北部西地区(高志保・波平・上地)

解説文

高志保の東に比較的まとまった緑地が残されており、防風、保水の役割を担う包護林としてその保全をはかります。

軍用跡地での土地改良事業、及び長浜ダム灌漑排水事業という農業基盤整備をふまえた農業振興に取り組むとともに、高志保西地区の住宅地と一体になった農業基盤整備事業を推進します。

戦後帰村許可地域となり、役場、農協等が立地して長らく本村の中心であったという集積を踏まえ、高志保西地区及び波平大当地区での計画的な居住地整備を進めます。

残波岬地区及び海岸部の観光開発に対応して、地酒と読谷山花織という代表的な文化資源を活かし、高志保通りの沿道景観づくりと合わせた活性化と外来者も誘われる美しい集落づくりを進めます。

集落の高齢化が進んでいることから、公民館でのお年寄りの娯楽交流の活発化や多世代居住の奨励等により、集落の若返りとコミュニティの充実をはかります。

なお返還が予想される楚辺通信所においては、波平内島と大当原との連携、波平前島等の計画条件を踏まえた跡地利用を推進します。

写真解説

4.北部東地区(座喜味・親志・喜名)

解説文

読谷山岳から座喜味城跡に連なる山林は、北風を抑え長浜ダムの水源をかん養する重要な役割を担っています。将来とも本村を抱護する緑地帯として、その保全をはかります。

農村基盤総合整備事業による農地及び集落の一体的な整備事業が実施され、紅イモ団地での出荷が最初に行われた実績を活かし、今後とも紅イモ加工やイモ掘り遠足等の多様な農業開発を進めます。

座喜味城跡環境整備と民俗資料館・美術館の整備拡充、ヤチムンの里の定着と拡大という現状を踏まえ、座喜味城跡、伝統工芸センター、ヤチムンの里、共販センター、喜名番所をネットワークする全体的な地区づくりを進めます。

喜名移転先地整備事業や民間の住宅団地開発など、住宅地の拡大と道路等の基盤整備が進められてきました。今後は、座喜味や喜名の花壇づくりにみられるような景観や環境整備の推進をはかります。

なお、喜名は「ゆいまーる共生事業」の先駆けとなった行政区であり、高齢社会における地域扶助の形態等、コミュニティの新たな可能性を探ります。

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5.南部西地区(都屋・楚辺・大添)

解説文

かつてセ−ラと呼ばれた石灰岩段丘斜面を背後に海を臨む夕日の美しい景観を活かし、崖地保存と緑化、海岸線の造成等による自然環境の回復を進めます。

村内で唯一漁港のある地区で、定置・畜養漁業等の振興とあわせて、ジンベイザメ飼育等の新分野の開拓、海洋レクリエーションと結んだ遊漁船やガラスボートの運航等、海を活かした多角的な事業開発を推進します。

楚辺地域では、公共下水道の供用開始により海の回復が期待できます。都屋漁港、ユーバンタ、スビガニク等海岸の日常的な利用、下水道処理水の浄化と農業用水への再利用等、海・水・緑をつなぐモデル的な住環境整備に取り組みます。

住宅団地開発やスーパー等の店鋪立地が相次ぎ、大添から楚辺、都屋まで連続した市街地となりつつあります。こうした住宅地の広がりに対処して、採石場跡地の環境整備、街並みや沿道の景観整備等により、市街地の整備を進めます。

各地域に残る海にちなんだ行事の復活、赤犬子を奉る地にふさわしい伝統芸能の継承・発展、エイサー等の伝統文化の子供たちへの継承等を通して、コミュニティの充実と地域文化の創造を進めます。

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6.南部東地区(大木・伊良皆・比謝・牧原・長田)

解説文

石灰岩段丘の縁に沿って県道6号線が通過し、この沿道から那覇方面の眺望が優れています。崖地斜面の緑化等、この眺望を活かした環境づくりを進めます。

嘉手納バイパス整備事業が着手されており、県道6号線との交差部が、将来新しい玄関口になるものと予想されます。このバイパス整備を契機として、商業拠点の形成や伊良皆通りの街並整備と商業活性化を通して、商業・サービスのレベルアップをはかります。

本地区の住宅地域は、嘉手納弾薬庫の接収により、長田、牧原、伊良皆の一部が集落移転し、この移転地の間に住宅が建て込んで市街地が形成されたため、細街路が多く住環境の改善が必要とされています。

細街路の整備促進をはかり、同時に生垣等の緑化を奨励し、安全で潤いのある市街地整備を進めます。

また市街地の成り立ちから、軍用地接収により旧集落から移動させられた住民及び新規転入者の人々が混在居住しており、コミュニティが未確立のまま推移してきました。地域活動の奨励等により、協力と参加意識を醸成し、コミュニティの形成を進めます。

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7.南部地区(大湾・比謝矼・古堅・渡具知)

解説文

本島最長河川である比謝川が流れ、河岸緑地がよく残されており、訪れる人に安らぎを与えています。

マングローブ、崖地緑化等の緑を保護し、水質の回復等により、河川の保全をはかります。

またかつて沖縄八景の一つに数えられた泊城と西海岸に広がる渡具知西浜では、年々海浜利用者が増大しており、公園等施設整備による活用とあわせて海浜の保護をはかります。

トリイ通信基地が部分返還され、土地改良事業と渡具知復帰先地公共整備事業が一体的に実施され、スイカからメロン等へと農業経営が発展してきました。この実績を活かし、本地区で重要となる農業用水を確保するとともに果菜、花卉等の農業振興をはかります。

渡具知復帰先地整備事業と並んで、軍用跡地での古堅土地区画整理事業が実施され、宅地基盤の整備が格段に進みました。水釜−大木線(都市計画道路)の開通、今後の嘉手納バイパスの整備にともない、予想される市街地化の進展に対処して、適切な土地利用の確率をはかります。

本地区も軍用地接収により旧集落から移動させられた住人及び転入者についてはコミュニティが未確立のまま推移してきました。地域活動の奨励等により、協力と参加意識を醸成し、コミュニティの形成を進めます。

写真解説

更新日:2025年12月22日